そうは上手くはいかないと思ったけれど、やっぱり神様は簡単に免許をくれない。
(神頼みかよっ!)
ウルトラ教室や虎の穴なる予習教室にも寄らずに行った私がいけないのか、
とにかく結果は不合格。
昨日は教習所の練習問題とサイトの練習問題を400問解いた。
1回目99点、2回目95点、3回目99点、4回目99点
これで余裕をこいたのが、いけなかった。
受付と視力検査を済ませて、試験会場に入る。少々時間がある。
周りの人は教本や練習問題を黙々と復習中。
教習所で効果測定を受けた時に、間違った問題を印刷してもらった。
それしか持ってこなかった私は、その用紙をひたすら斜め読み。
そんな事をして時間を潰しているうちに、試験の説明。
これがね、あっさり済むと思ったら意外に長い。
まず、筆記用具は机の上に用意されているシャープペンと消しゴム以外は一切
使用してはいけない事。
教習所でも学科で聞いたことがあるけれど、これはカンニング防止だそうだ。
その時の話では年に数人、シャープペンや消しゴムに回答を忍ばせている人がいるとか。
そんな事が多いのか、何人もの試験官が周ってきては机周りを確認。
それだけでも緊張する。
そして、大きなブレスレットと腕時計も外さないといけない。
これもカンニング防止の一環らしい。
朝イチでウルトラ教室などに参加した人は、今日の試験問題がほぼ教えてもらえる。
(まるまる教えてもらえるらしいけど、ここでは一応「ほぼ」にしておきます。だから参加するのは数千円の有料なんだな。)
その回答を小さな紙に書き込んで時計などに仕込めば、確かに出来るわな。。。
まぁ、これも教習所の教官が昨年あったカンニングの例で言っていたけれど。
腕時計&ブレスレットを外したか、試験官が再度見回りに来る。
両方していない私は問題ないけれど、手元をじっくり見られるのはすごいプレッシャー。
何にもしていないのに気分的に滅入っちゃうよ。
説明がやっと終わって試験開始。
しょっぱなの問題から「ひっかけ」なのか「真っ当な内容」なのか、混乱する問題。
迷う問題を飛ばして回答していく。
隣のお姉ちゃんの元に試験官が来て「あまり動かないで回答してください」
隣とは問題が違うけれど、何だか気持ちが悪いな。。。
再度隣のお姉ちゃんの横に来て「次動いたら今回は中止ですよ」
小さな声だけどキツ目の口調で言って、試験官は去っていった。
確かに机が小さいので問題の冊子と解答用紙を並べると、ちょっと厳しい。
でも、イス一つ離れていても肘が当たるって、やはりオーバーアクションの人なんだろうか。
迷った問題をじっくり読んでもまだ迷う。時間が無い。
開き直って正誤を決めた。
合格発表までの時間、かなり待った。1時間半くらいかかったかな?
お茶を飲んだり、ちょっと一服したり・・・。
気分転換の一服タイムをしていると、見慣れないお姉ちゃん。
私の所に寄ってきて「同じ教習所でしたよね?」
はて?知り合った人以外あまり気にしていない私も悪いのだけど、教習所名を伝えると
「やっぱり同じです~」
よくよく聞くと、ロビーで何度か私を見かけているらしい。気にしてなくてごめんね。。。
彼女は今回2回目のチャレンジ。
「本免は難しいですよね」ちょっと神妙な顔で言ってくる。確かに・・・難しいっすね。
そんな会話をしてそのまま別れたと思ったら、ロビーでまたまた遭遇。
今度はもう一人私の子供と言ってもいい様な若いお姉ちゃんが増えていた。
「この子も同じ教習所なんですよ~」
この若いお姉ちゃんも2回目のチャレンジ。今朝は早く起きてウルトラ教室に行って来た
そうだ。
「落ちたら立ち直れないですよ~」若い彼女が半泣きの顔で言う。
最近の我が県の普通免許合格率は、少し上がったとは言え60%満たない。
合格発表を待たされれば、待たされるほど不安ばかりがよぎる。
若い彼女が「メールしてきます」とロビーから出て行く。
もう一人の彼女は「発表が遅いのでちょっとトイレ・・・」
二人が離れて間もなく合格発表のアナウンス。
発表された電光掲示板を見てびっくり!
ぐはぁ~、本当に半分かそれ以下しか受かって無いじゃん。これ。
「あぁ、またダメかぁ~」後からさっきの彼女の声が響く。
振り返ると、その後から携帯電話片手に若い彼女もこちらに走ってくる。
そして電光掲示板を見て「ウルトラ教室、意味無いじゃん!」
当然、自分の受験番号も無い。
試験場で知り合った、同じ教習所卒業の私達3人は見事に撃沈。
とぼとぼとロビーを出た。
若い彼女は「マジ家に帰れないよ~」とかなり落ち込んでしまっている。
よほどショックなのか、何回もチャレンジしてダメなのか、外では泣き出している子も数人。
この合格率、舐めちゃいけないな・・・。
一服して帰ろうと彼女達とは別れて、喫煙所でぼ~っとしていた。
私位の男性が声を掛けてくる。
話を聞いていると、どうやらこの人も落ちてしまったらしい。
「やっぱりね、昨日卒検が受かってすぐに来ても無理だよね。もっと勉強しなきゃ~」
カラカラ笑いながら話す人で、状況が何だか私に似ている。少しだけ気分が軽くなった。
「俺らの歳だよ。若い人には頭も勝てないよ。倍以上勉強しないとダメだよね」
うむむ、確かにそうかもしれない。
帰りの電車でも、どこで間違えたのかずっと考えていた。
不合格者には点数は教えてもらえないので、何問間違ったかも解からない。
駅に着いたら父親から電話。
「ガスが止まった」と言うので行ってみると、長い時間とろ火を使っていて安全装置が
働いたようだ。復旧させて親の家を出たら、ドッと疲れが出た。
今日は練習問題を1回だけ解いて、寝てしまおう。
明日は母の直腸検査が控えている。
19時になったらお腹の処置の薬を確認に、もう1度親の家に行かなくてはいけない。
この検査が終われば、少しは免許に集中できるかな?
明日の検査次第では、明後日もう1度チャレンジしてみようか?
とにかく1発では行かなかった本免許でした。
我が家のニューフェイス車に乗れるのはいつになるやら・・・
(既に先週末に入庫済みっす。。。)
介護などで専業主婦になりました。複数介護も初めての経験、それならば空き時間にこれまで出来なかった事を色々やってみようと一念発起。 まずは車の運転免許を取得! 運転免許を取得するまでの記録と愛車生活、そして両家の親達と義弟の見守り記録、その他趣味や日常などをグダグダ書いてます。
2012年11月14日水曜日
2012年11月13日火曜日
卒業検定
ちょっと母の検査前の処置でバタバタしています。
今日の卒業検定は合格しました!
明日は免許センターへ行って本免試験を受けてきます。
さて、一発で受かるかな?
(その間は両親&姑よ、いい子にしていてくれ~)
本免試験も含めて、詳細は数日中に書き込みます~。
個人情報部分だけ消してあります・・・。
どうにか卒業できました。。。
11月18日 追記
この日の卒業検定は私を含めて4人
マニュアル車の男の子2人とオートマ限定の女の子と私
ここの教習所、検定の時は若い年齢から検定を受けさせるようで・・・
検定教官は数時間前に路上教習でならったK教官。
検定時の注意点やコースの説明に30分。
まずは失格になる行為の説明。
危険運転など、教官がどうしてもブレーキを踏まなくてはならない時。
停車措置や、縦列駐車や方向変換で縁石に乗り上げた時。
信号の変更時以外に停止線を越えた停止をした時。
信号無視。
教官の指示を無視した運転等など・・・。
信号無視や教官の指示を無視した運転って、そんなのあるのか?
それよりも縦列駐車や方向変換の時の縁石乗り上げに注意しなきゃな・・・。
だけど、第1段階の仮免検定より平常心。自分でも不思議な位だ。
次はコースの説明。
今日のコースは工業地帯を周るコース。
途中で停車措置を1回行うそうだ。
年齢順に乗るので私が後半コースになる。何度か周った事のあるコースだけれど
イマイチ解からないコースでもある。教官の案内指示があるのが救いか。
その後は減点ポイントの説明
教官の指示に返事をしない、大きく広がる右左折、障害物への対応等・・・
100点満点から減点制で70点までで合格。
70点を切った時点で、これも検定終了。
うむむ・・・、大丈夫かな?
その後は先に乗る人と、後に乗る人がじゃんけんで縦列駐車か方向変換を決める。
最初に乗るお兄ちゃん二人でじゃんけん。
若いお兄ちゃんのほうが勝ち。彼は方向変換を希望した。
先に乗る組が方向変換。後組が縦列駐車に決定。
おい、おい、後組みのお兄ちゃん、じゃんけんで負けちゃダメだよ~。
その後10分の休憩の後から検定開始。
マニュアル車のお兄ちゃん2人が車に乗り込んでいく。
コースから路上に出るのではなく、検定は正面玄関のロータリーからスタートだ。
待っている間に、一緒に乗るお姉ちゃんと話し込む。
彼女は大学3年生。学校と平行して教習所に通っているらしい。
第1段階は規定+1時限で上がれたのだけど、第2段階は33時限目でやっとみきわめを
もらえたとか・・・。
「方向変換が苦手なんですよ・・・」ちょっと困り顔で言う彼女。
来年は卒業旅行でレンタカーを借りて、友達と交代で運転しながら名所巡りをする予定。
早く免許を取って運転に慣れたいのだそうだ。
「それに私、運転が荒いって教官に言われ続けていて・・・たぶん、無理っぽいです」
そんな風に見えないおとなしそうな女の子。運転すると変わるのかな?
到着予定時間の5分前にはロータリーの乗車場へ出ていないと、減点になる。
二人で外で待つ。
他愛ない話をしながら検定車の帰りを待つ。
あれ?かなり待たされているような???
彼女が腕時計を見ながら「10分は遅れてますよ。何かあったのかな?」
ずいぶん待ったと思ったけれど10分も待っているんだ。渋滞に巻き込まれたのか?
それとも・・・?
「ちょっと不安になりますよね・・・」彼女の言葉で、少しだけ不安がよぎる。
更に待つこと5分。
やっと戻ってきた検定車。降りてきた二人の表情が神妙だ。
オートマ車に交換していよいよ検定開始。
まずは前半コースの彼女。順調に教習所を出て最初のT字交差点に出る。
ここの交差点、左ななめに停止線が引いてあり、右折は少し見えづらい。
みきわめを貰った時に右の脇道から飛び出してきた車がいて、教官にブレーキを
踏まれたっけ・・・。
幸いにも赤信号。彼女は左右確認をしながら信号待ちをしている。
信号が変わる。それでも一息入れて再確認をしながら発車・・・!と思ったら
教官のブレーキと共に「はい!ダメ!これで終了です~」
何が起こったのか全く解からなかった。
右を見ると信号が変わっているのに、小走りで渡ってきた女性。
信号待ちをしている人はいなかったのに、どこから出てきたんだろう?
「引き続き交代ポイントまで運転してくださいね。練習だと思って気を抜かずにね」
教官の一言で彼女の運転が再開される。
ポツポツと教官が話し出す。
「今のはアクシデントだね。前の家から人が飛び出すと思わないものね・・・」
そういうことか!交差点の前の家から飛び出してきたのが、あの女性だったんだ。
彼女の後ろに座っていたので全く見えなかった。
アクシデントとはいえ、これで検定終了じゃ可哀想過ぎるよ・・・。
そんなアクシデントがあり、少しだけ緊張してきた。
前半コースのスーパーなどが乱立している道を抜けて、交代ポイントへ。
いよいよ自分の番が周ってくる。
慎重に、慎重に・・・自分に言い聞かせながら、運転席に乗り込んだ。
検定番号、氏名、生年月日を教官に伝えて、検定開始。
教官の指示通りコースを運転する。
土手沿いの道を抜けて、工業地帯へ。更にそこを抜けて街道へ。
車間、速度、何とかキープ。
街道からもう一つの工業地帯へ右折で入る。
右折で入った後の停止線はアスファルトが削れていて、良く見えない。
とまれの標識の手前で停止。そこを右折。その後、カーブを通ってすぐに左折。
すぐ先の細い道へ右折。
幸いに対向車が来ない。慎重に、慎重に・・・。
雑木林を抜けた先の畑の脇に停車措置。
側溝のふたに乗らないように左ミラーを見ながらゆっくり停車。
停車措置の「終わりました」
教官は淡々と「では、発進してください」
そのまま元の街道に戻り教習所に戻る。あと少しで路上検定は終わる。
彼女が不合格になってしまったT字路に差し掛かる。
幸いにも信号は青。慎重に減速して左折。
その先の教習所近くの小さな交差点。角に開店休業状態のインド料理屋。
信号待ちをしていると中東系の男性が数人。
信号が変わって発進すると、一人の人がこちらを見てお辞儀。そして手を振った。
はて?誰だろうか?
教官の知り合いか?それともお姉ちゃんの知り合い?
検定中なのにそんな事を考えていた。それでもなぜか左方確認は忘れない。
教習所には右折で入る。
前方から中型トラック。パッシングで「どうぞ」のサイン。
左右確認をして少しもたついた。
それでもどうにか駐車位置にたどり着いた。
駐車措置「終わりました」で路上検定終了。
次は所内で縦列駐車だ。
マニュアル車のお兄ちゃんたちが先発組。
教官の「10分から15分位であなた達の番だから、休んでくださいね」
ブレーキを踏まれた彼女は「あんなもんでしょ」とケロッとしている。
ただ、はやく補修予約が取りたいようで「帰れないんですかね?」
私もそう思っていた。一発不合格の人は所内検定はしないものだと。
この彼女は本当に明るい。ポジティブな子。
待っている間も他愛ない話で、和んでしまう。
先発組のお兄ちゃん達が戻ってくる。
教官がオートマ車に交換する。「さぁ、行きましょう」と教官。
そこで彼女が教官に質問「不合格もやるんですか?」
教官は「立会い者がいないと彼女(私)の検定が進まないでしょ。これも練習と思って
一緒に乗ってね」
彼女は検定の緊張から開放されたのか、ニコニコして車に乗り込んだ。
まずは彼女の方向変換
苦手と言っている割に大胆。いや、練習と思って大まかにやっていたのかタイヤを縁石に
擦りながら凹みに車を入れて今来た道を戻る。
所内のコース、見通しの悪い交差点の生垣で、彼女の検定後のアドバイスが始まる。
その間は私は車の外で待つ。
他の教習車が通り過ぎる度に、驚いたような顔をされる。
そうだよね。私も何度かあったけれど普段いないところに人が立ってると、運転していても
焦るよね。
彼女へのアドバイスが終わって、いよいよ私の番。
縦列駐車の練習コースへ向かう。
手順を覚えているかな?路上よりこちらの方が緊張する。
「3番のコースでやりましょう」教官の指示が出る。
3番コースに入った「ここから検定開始です」と教官。
まず、運転席の窓を全開にして、シートベルトを外して・・・、
えぇっと、まずはギアをRに入れて後方確認。その後車を入れるスペースの角のポールで
停車。そこでハンドルを左に全て切って、後方確認後後退。
ドアミラーでスペース奥のポールと車体が直線状に並んだら停止・・・
って、勘違いをしてスペース入り口の角に車体を合わせちゃった。
慌てて、ギアをDに戻して切り返してやり直し。
今度は慎重に・・・後退。ミラーで見てもほぼポールと車体が直線になっている。
ここで一旦停止してハンドルを右に全部切って、前方後方確認で後退。
助手席の窓の角ワイパーの先端に入り口ポールの角が来たら、ハンドルを戻す。
後方確認で後退。停車措置、ブレーキから足を離して「終わりました」
教官の「では、出発してください」で、シートベルトを付けて、右ウィンカー、前方確認で少し
だけ前に出す。
もう1度前後方確認で発進。
コースから出た途端「はい、検定終了です」教官の声。
何とかできたか?どうだろう?
その後は教官からのアドバイス。
なんと!今日の検定の中で私が1番減点が少ないそうだ。
「縦列駐車も間違えに気がついて、すぐに切り返せたよね。いいですよ!
路上も安定していました。すばらしいです。本当によく化けたね」
教習簿を見ながらにっこりして話す教官。
「でもね・・・」教官の話は続く。
「判断がね、やっぱり少し遅いよね。それはこれから自分で運転しながら少しづつ改善して
いこうね。もう一呼吸だけ早く判断しようと心がけてやってみてください。
さっきの教習所に戻る時もトラックが道を譲ってくれたでしょう。ああいう時は確認は迅速に
して早めに通して貰うようにしないといけないですよ。せっかく譲ってくれたのにモタモタして
いたら失礼でしょう」
あぁ、やっぱり・・・。第2段階に上がって注意点で多かったのが判断。
これからはもっと気をつけないといけないな。
「これで検定は終わりです。結果を楽しみ待っているようにね。お疲れ様」
教官のアドバイスが終わって車から降りる。
4人の中で1番減点が少ない?何かの間違いじゃないだろうか?
ロビーに行くと先行組のお兄ちゃん2人と一緒に乗ってくれた彼女。
後ろから教官が来て、「合否発表に15分位かかる」と言って通り過ぎていく。
今回のメンバーは男の子達がおとなしい。
唯一ブレーキで一発不合格だった彼女が、元気。
「もう落ちているの判っているから」と補修予約を取りにカウンターに向かう。
すぐに戻ってきて「ケチ!合否発表が出ないと予約を取れないんだって」と仏頂面をする。
確かにそこまで引き止めておくのは、結果が判っているだけにかわいそうだ。
合否発表が出る。彼女以外は合格。
「やっと予約が取れるよ~!お元気で!」さっぱりしたような顔をして彼女はカウンターへ
向かっていった。
合格者を集めて卒業式?と本免試験の説明。
書類の準備の間に教習所のアンケートに答えて欲しいと、用紙が配られる。
教習内容は満足かとか、学科は判りやすいかとか、色々と書いてあった。
特に問題も無く(第1段階なんて、むしろ私に問題が多かった・・・)ここまで来れたので
備考欄にお世話になった教官達を思い浮かぶ範囲で書いておいた。
卒業証明書を受け取り、本免試験の受付用紙を貰って解散。
帰りがけに第1段階でお世話になったT教官とぶっきら教官にお礼が言いたくて、ロビーに
声を掛けた。
受付の人が調べてくれたら、なんと!今日は2人ともお休み。
あぁ、残念。
スイーツ教官はただ今教習中と言うことで、教習が終わったら呼んでもらうことにした。
待っている間、学習室の立会い教官をしていたK教官が出てきて「どうだった?検定」と
聞かれる。
口にせず頭のうえで〇のジェスチャーをしたら、おなじジェスチャーをしながらK教官
「よく化けたね~。第1段階ではどうなるかと思ってたんだよ。おめでとうさん。
それより、なんで俺を指名してくれないの。第2段階で運転見ないうちに終わっちゃって」
いつもの北関東弁で言ってくれた。
その一言で嬉しいような、寂しいような不思議な気持ちになる。
学習室にいたIさんにも結果を伝えて、教習が終わる10分間おしゃべりタイム。
Iさんも20日ごろにはきっと卒業しているだろう。
話し込んでいると終業のチャイム。
スイーツ教官はバイクの教習と言う事でなかなか戻ってこない。
バスの時間に間に合わないので、バイクコースの近い玄関で待つことにした。
遠くからスイーツ教官が歩いてくる。
思い切って呼んでみた。でも、聞こえない。
もう1度読んでみる。やっと聞こえた。
大きな体を揺らしてこちらにやってくるスイーツ教官。
「どうしたの?」
卒業検定に受かった事を伝えると「えぇ、もう終わっちゃったの?早くない?」
私もこれは奇跡としか言いようが無い。
「すごいよね。yanagiさんの追い上げは・・・。第2段階で一気に進んだもんね。
何かあったら遊びにおいでよ。お友達もまだ通っているんだし。ね。」
相変わらずの癒し系なスイーツ教官の言葉に、ちょっとだけ、うるっと来た。
バスの発車放送が入る。
スイーツ教官、Iさんともここで一旦お別れ。
本免が取れて少し落ち着いたら、改めて挨拶に伺おう。
なんともあっけないけれど、私の教習所通いはここで終わった。
今日の卒業検定は合格しました!
明日は免許センターへ行って本免試験を受けてきます。
さて、一発で受かるかな?
(その間は両親&姑よ、いい子にしていてくれ~)
本免試験も含めて、詳細は数日中に書き込みます~。
個人情報部分だけ消してあります・・・。
どうにか卒業できました。。。
11月18日 追記
この日の卒業検定は私を含めて4人
マニュアル車の男の子2人とオートマ限定の女の子と私
ここの教習所、検定の時は若い年齢から検定を受けさせるようで・・・
検定教官は数時間前に路上教習でならったK教官。
検定時の注意点やコースの説明に30分。
まずは失格になる行為の説明。
危険運転など、教官がどうしてもブレーキを踏まなくてはならない時。
停車措置や、縦列駐車や方向変換で縁石に乗り上げた時。
信号の変更時以外に停止線を越えた停止をした時。
信号無視。
教官の指示を無視した運転等など・・・。
信号無視や教官の指示を無視した運転って、そんなのあるのか?
それよりも縦列駐車や方向変換の時の縁石乗り上げに注意しなきゃな・・・。
だけど、第1段階の仮免検定より平常心。自分でも不思議な位だ。
次はコースの説明。
今日のコースは工業地帯を周るコース。
途中で停車措置を1回行うそうだ。
年齢順に乗るので私が後半コースになる。何度か周った事のあるコースだけれど
イマイチ解からないコースでもある。教官の案内指示があるのが救いか。
その後は減点ポイントの説明
教官の指示に返事をしない、大きく広がる右左折、障害物への対応等・・・
100点満点から減点制で70点までで合格。
70点を切った時点で、これも検定終了。
うむむ・・・、大丈夫かな?
その後は先に乗る人と、後に乗る人がじゃんけんで縦列駐車か方向変換を決める。
最初に乗るお兄ちゃん二人でじゃんけん。
若いお兄ちゃんのほうが勝ち。彼は方向変換を希望した。
先に乗る組が方向変換。後組が縦列駐車に決定。
おい、おい、後組みのお兄ちゃん、じゃんけんで負けちゃダメだよ~。
その後10分の休憩の後から検定開始。
マニュアル車のお兄ちゃん2人が車に乗り込んでいく。
コースから路上に出るのではなく、検定は正面玄関のロータリーからスタートだ。
待っている間に、一緒に乗るお姉ちゃんと話し込む。
彼女は大学3年生。学校と平行して教習所に通っているらしい。
第1段階は規定+1時限で上がれたのだけど、第2段階は33時限目でやっとみきわめを
もらえたとか・・・。
「方向変換が苦手なんですよ・・・」ちょっと困り顔で言う彼女。
来年は卒業旅行でレンタカーを借りて、友達と交代で運転しながら名所巡りをする予定。
早く免許を取って運転に慣れたいのだそうだ。
「それに私、運転が荒いって教官に言われ続けていて・・・たぶん、無理っぽいです」
そんな風に見えないおとなしそうな女の子。運転すると変わるのかな?
到着予定時間の5分前にはロータリーの乗車場へ出ていないと、減点になる。
二人で外で待つ。
他愛ない話をしながら検定車の帰りを待つ。
あれ?かなり待たされているような???
彼女が腕時計を見ながら「10分は遅れてますよ。何かあったのかな?」
ずいぶん待ったと思ったけれど10分も待っているんだ。渋滞に巻き込まれたのか?
それとも・・・?
「ちょっと不安になりますよね・・・」彼女の言葉で、少しだけ不安がよぎる。
更に待つこと5分。
やっと戻ってきた検定車。降りてきた二人の表情が神妙だ。
オートマ車に交換していよいよ検定開始。
まずは前半コースの彼女。順調に教習所を出て最初のT字交差点に出る。
ここの交差点、左ななめに停止線が引いてあり、右折は少し見えづらい。
みきわめを貰った時に右の脇道から飛び出してきた車がいて、教官にブレーキを
踏まれたっけ・・・。
幸いにも赤信号。彼女は左右確認をしながら信号待ちをしている。
信号が変わる。それでも一息入れて再確認をしながら発車・・・!と思ったら
教官のブレーキと共に「はい!ダメ!これで終了です~」
何が起こったのか全く解からなかった。
右を見ると信号が変わっているのに、小走りで渡ってきた女性。
信号待ちをしている人はいなかったのに、どこから出てきたんだろう?
「引き続き交代ポイントまで運転してくださいね。練習だと思って気を抜かずにね」
教官の一言で彼女の運転が再開される。
ポツポツと教官が話し出す。
「今のはアクシデントだね。前の家から人が飛び出すと思わないものね・・・」
そういうことか!交差点の前の家から飛び出してきたのが、あの女性だったんだ。
彼女の後ろに座っていたので全く見えなかった。
アクシデントとはいえ、これで検定終了じゃ可哀想過ぎるよ・・・。
そんなアクシデントがあり、少しだけ緊張してきた。
前半コースのスーパーなどが乱立している道を抜けて、交代ポイントへ。
いよいよ自分の番が周ってくる。
慎重に、慎重に・・・自分に言い聞かせながら、運転席に乗り込んだ。
検定番号、氏名、生年月日を教官に伝えて、検定開始。
教官の指示通りコースを運転する。
土手沿いの道を抜けて、工業地帯へ。更にそこを抜けて街道へ。
車間、速度、何とかキープ。
街道からもう一つの工業地帯へ右折で入る。
右折で入った後の停止線はアスファルトが削れていて、良く見えない。
とまれの標識の手前で停止。そこを右折。その後、カーブを通ってすぐに左折。
すぐ先の細い道へ右折。
幸いに対向車が来ない。慎重に、慎重に・・・。
雑木林を抜けた先の畑の脇に停車措置。
側溝のふたに乗らないように左ミラーを見ながらゆっくり停車。
停車措置の「終わりました」
教官は淡々と「では、発進してください」
そのまま元の街道に戻り教習所に戻る。あと少しで路上検定は終わる。
彼女が不合格になってしまったT字路に差し掛かる。
幸いにも信号は青。慎重に減速して左折。
その先の教習所近くの小さな交差点。角に開店休業状態のインド料理屋。
信号待ちをしていると中東系の男性が数人。
信号が変わって発進すると、一人の人がこちらを見てお辞儀。そして手を振った。
はて?誰だろうか?
教官の知り合いか?それともお姉ちゃんの知り合い?
検定中なのにそんな事を考えていた。それでもなぜか左方確認は忘れない。
教習所には右折で入る。
前方から中型トラック。パッシングで「どうぞ」のサイン。
左右確認をして少しもたついた。
それでもどうにか駐車位置にたどり着いた。
駐車措置「終わりました」で路上検定終了。
次は所内で縦列駐車だ。
マニュアル車のお兄ちゃんたちが先発組。
教官の「10分から15分位であなた達の番だから、休んでくださいね」
ブレーキを踏まれた彼女は「あんなもんでしょ」とケロッとしている。
ただ、はやく補修予約が取りたいようで「帰れないんですかね?」
私もそう思っていた。一発不合格の人は所内検定はしないものだと。
この彼女は本当に明るい。ポジティブな子。
待っている間も他愛ない話で、和んでしまう。
先発組のお兄ちゃん達が戻ってくる。
教官がオートマ車に交換する。「さぁ、行きましょう」と教官。
そこで彼女が教官に質問「不合格もやるんですか?」
教官は「立会い者がいないと彼女(私)の検定が進まないでしょ。これも練習と思って
一緒に乗ってね」
彼女は検定の緊張から開放されたのか、ニコニコして車に乗り込んだ。
まずは彼女の方向変換
苦手と言っている割に大胆。いや、練習と思って大まかにやっていたのかタイヤを縁石に
擦りながら凹みに車を入れて今来た道を戻る。
所内のコース、見通しの悪い交差点の生垣で、彼女の検定後のアドバイスが始まる。
その間は私は車の外で待つ。
他の教習車が通り過ぎる度に、驚いたような顔をされる。
そうだよね。私も何度かあったけれど普段いないところに人が立ってると、運転していても
焦るよね。
彼女へのアドバイスが終わって、いよいよ私の番。
縦列駐車の練習コースへ向かう。
手順を覚えているかな?路上よりこちらの方が緊張する。
「3番のコースでやりましょう」教官の指示が出る。
3番コースに入った「ここから検定開始です」と教官。
まず、運転席の窓を全開にして、シートベルトを外して・・・、
えぇっと、まずはギアをRに入れて後方確認。その後車を入れるスペースの角のポールで
停車。そこでハンドルを左に全て切って、後方確認後後退。
ドアミラーでスペース奥のポールと車体が直線状に並んだら停止・・・
って、勘違いをしてスペース入り口の角に車体を合わせちゃった。
慌てて、ギアをDに戻して切り返してやり直し。
今度は慎重に・・・後退。ミラーで見てもほぼポールと車体が直線になっている。
ここで一旦停止してハンドルを右に全部切って、前方後方確認で後退。
助手席の窓の角ワイパーの先端に入り口ポールの角が来たら、ハンドルを戻す。
後方確認で後退。停車措置、ブレーキから足を離して「終わりました」
教官の「では、出発してください」で、シートベルトを付けて、右ウィンカー、前方確認で少し
だけ前に出す。
もう1度前後方確認で発進。
コースから出た途端「はい、検定終了です」教官の声。
何とかできたか?どうだろう?
その後は教官からのアドバイス。
なんと!今日の検定の中で私が1番減点が少ないそうだ。
「縦列駐車も間違えに気がついて、すぐに切り返せたよね。いいですよ!
路上も安定していました。すばらしいです。本当によく化けたね」
教習簿を見ながらにっこりして話す教官。
「でもね・・・」教官の話は続く。
「判断がね、やっぱり少し遅いよね。それはこれから自分で運転しながら少しづつ改善して
いこうね。もう一呼吸だけ早く判断しようと心がけてやってみてください。
さっきの教習所に戻る時もトラックが道を譲ってくれたでしょう。ああいう時は確認は迅速に
して早めに通して貰うようにしないといけないですよ。せっかく譲ってくれたのにモタモタして
いたら失礼でしょう」
あぁ、やっぱり・・・。第2段階に上がって注意点で多かったのが判断。
これからはもっと気をつけないといけないな。
「これで検定は終わりです。結果を楽しみ待っているようにね。お疲れ様」
教官のアドバイスが終わって車から降りる。
4人の中で1番減点が少ない?何かの間違いじゃないだろうか?
ロビーに行くと先行組のお兄ちゃん2人と一緒に乗ってくれた彼女。
後ろから教官が来て、「合否発表に15分位かかる」と言って通り過ぎていく。
今回のメンバーは男の子達がおとなしい。
唯一ブレーキで一発不合格だった彼女が、元気。
「もう落ちているの判っているから」と補修予約を取りにカウンターに向かう。
すぐに戻ってきて「ケチ!合否発表が出ないと予約を取れないんだって」と仏頂面をする。
確かにそこまで引き止めておくのは、結果が判っているだけにかわいそうだ。
合否発表が出る。彼女以外は合格。
「やっと予約が取れるよ~!お元気で!」さっぱりしたような顔をして彼女はカウンターへ
向かっていった。
合格者を集めて卒業式?と本免試験の説明。
書類の準備の間に教習所のアンケートに答えて欲しいと、用紙が配られる。
教習内容は満足かとか、学科は判りやすいかとか、色々と書いてあった。
特に問題も無く(第1段階なんて、むしろ私に問題が多かった・・・)ここまで来れたので
備考欄にお世話になった教官達を思い浮かぶ範囲で書いておいた。
卒業証明書を受け取り、本免試験の受付用紙を貰って解散。
帰りがけに第1段階でお世話になったT教官とぶっきら教官にお礼が言いたくて、ロビーに
声を掛けた。
受付の人が調べてくれたら、なんと!今日は2人ともお休み。
あぁ、残念。
スイーツ教官はただ今教習中と言うことで、教習が終わったら呼んでもらうことにした。
待っている間、学習室の立会い教官をしていたK教官が出てきて「どうだった?検定」と
聞かれる。
口にせず頭のうえで〇のジェスチャーをしたら、おなじジェスチャーをしながらK教官
「よく化けたね~。第1段階ではどうなるかと思ってたんだよ。おめでとうさん。
それより、なんで俺を指名してくれないの。第2段階で運転見ないうちに終わっちゃって」
いつもの北関東弁で言ってくれた。
その一言で嬉しいような、寂しいような不思議な気持ちになる。
学習室にいたIさんにも結果を伝えて、教習が終わる10分間おしゃべりタイム。
Iさんも20日ごろにはきっと卒業しているだろう。
話し込んでいると終業のチャイム。
スイーツ教官はバイクの教習と言う事でなかなか戻ってこない。
バスの時間に間に合わないので、バイクコースの近い玄関で待つことにした。
遠くからスイーツ教官が歩いてくる。
思い切って呼んでみた。でも、聞こえない。
もう1度読んでみる。やっと聞こえた。
大きな体を揺らしてこちらにやってくるスイーツ教官。
「どうしたの?」
卒業検定に受かった事を伝えると「えぇ、もう終わっちゃったの?早くない?」
私もこれは奇跡としか言いようが無い。
「すごいよね。yanagiさんの追い上げは・・・。第2段階で一気に進んだもんね。
何かあったら遊びにおいでよ。お友達もまだ通っているんだし。ね。」
相変わらずの癒し系なスイーツ教官の言葉に、ちょっとだけ、うるっと来た。
バスの発車放送が入る。
スイーツ教官、Iさんともここで一旦お別れ。
本免が取れて少し落ち着いたら、改めて挨拶に伺おう。
なんともあっけないけれど、私の教習所通いはここで終わった。
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運転免許取得記録
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