前日のショックから立ち直れないまま、思い足取りで教習所に向かう。
技能教習5時限目
外周コース(外回り)の復習、内周コース初日(右カーブ、加速、ブレーキ、ウィンカー等)
この日の教官は若い。そしてテンションも高い。
授業早々、車に乗り込んだ時点で教習簿を見ながら「yanagiさん、あまり人と話すのは好きじゃないですか?」
突然の質問に「話し好きの教官だなぁ」と勝手に判断しながら「そんなことないですよ~」
教官から返ってきた言葉は意外な言葉だった。
「申し送りで聞いたんですけど、yanagiさんはあまり口を利かないし、車に乗ることに集中しすぎてるんじゃないかって」
私「???」
教官「う~ん、うまく言えないけれど詰め込み過ぎて余裕が無いんじゃないかって」
私「はぁ?そ、そうですか?」
教官「効果測定の後、真っ青になって帰ったとも聞きましたよ」
教官「いや、失礼ですけど今の時期は学生さんが多いでしょ。効果測定も出題が難しくなってるので、数回落ちてやっとパスする人も多いです。若い子達が落ちてもシラっと出て行くのに初回の検定で見るからにショックを受けてるので目立っちゃったみたい」
彼は続けざまに話し続ける。何かしてしまったのか?と少し緊張する。
「今ね、仮免試験も卒検も免許センターも全体的に出題が難しくなってます。入校式で聞いたと思うけど合格率65%行けば良い方です。昨日の仮免試験の結果は50数%だったんですよ。最初から全てを1回で覚える人なんて殆どいないでしょ。それにyanagiさんは安心コースでオーバーしても追加料金は無いんです(笑)だから、試験の失敗も技能の失敗もダメで元々と思って開き直ってください。」
自分がそういう風に見られていたのは意外だわ。
確かに前日はショック過ぎて落ち込んだけれど・・・
教官同士の申し送りって、結構きめ細かいのね。
教官の渇?アドバイス?お説教?を聞いて、教習がスタート。
そんな話を聞いた後なので、徐々に緊張がほぐれていく。
復習課題の外周コースも5周中縁石こすりが2回だけで何とかクリア。
まだまだ課題はあるけれど、教官のハンドル操作で内周コースへ移動。
内周はカーブの角度もきつくなる。
縁石に乗り上げ、曲がりきっても脇のグリーンベルトを車が跨いだままガリガリと走行したり、ハンドル操作が忙しくアクセルを踏むのを忘れたり・・・。
直線になると他愛ない話をしてくる教官。
こちらは返事しか返せないけれど、不思議と緊張がとける。
カーブの途中で無理にハンドルを切らずに特性を活かして(ハンドルが元の位置に戻る)、体制を立て直す練習。
何度やってもうまくいかない。
でも、何故か「最初から出来ないのは当たり前」と気持ちが前向きになる。
何周も繰り返しているうちに、4つあるカーブの内1つのカーブはどうにか縁石に擦ることなく通過できた。
そのカーブはやや下り坂にある。つまりブレーキのタイミングが合わなくても自然に加速しているのでハンドル操作がうまくいけば周りやすい場所だそうだ。
確かに直線は一気に加速。カーブの5メートルぐらい手前で一気にブレーキを踏む。
それを繰り返すけれどまだまだ感覚が掴めない。
アドバイスを受けながら何度も繰り返す。その内に教習終了。
最後にも教官からアドバイス
「入校して2週間でしょ。そろそろ疲れが出てきます。できたら毎日乗るのがいいけれど1日おきでも構いません。でも、2時間連続の教習は少し休んで1時限をじっくり集中した方がいいかも知れませんよ。体に余裕ができるとついでに効果測定も受けてみようって、そんな気になってくるでしょ。yanagiさんにはそのやり方が合うと思います」
続きはちょっとだけショックなお言葉
「年齢を考えてもじっくり技能を覚えたほうがいいので、規定時間よりは5~6時限多くなりますよ」
うむむ、これは仕方がないか。確かに40半ばだもんな。
技能が不安定じゃ、免許を取っても運転できないもの。
それにしても、今回の教官は不思議な人だったな?
いや、いや、人をリラックスさせながら教習させるかなりのツワモノか?
私が単純すぎるのか???
でも、凹んでいた気分を戻してくれたことに感謝。楽しんで教われた事に感謝。
そうそう、焦らず、急がず、慌てず、のんびりと。ね。
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