2012年11月11日日曜日

11月10日 第2段階 技能20時限目 みきわめ

それは突然にやってきた。

前の晩に教習所で知り合った仲良しのHさんと、おさらい教習の話を
メールでやり取りしていた。
金曜日のおさらい教習では、まだまだ判断が遅いと言われていた。
そんな内容のメールのやり取りをして「当分は一緒に頑張ろうね」なんて
交わしていたのに・・・。
まさかこの教習がみきわめだったとは、想像もつかなかった。



技能教習20時限目
またまた教わる、言葉は優しいがしっかり厳しいY教官。
予約がこの時限しか取れなくて、次の時限のキャンセル待ちを申し込んでおいた。
教習の出だし、路上に出る前にちょっとしたミス(左折を右折と間違えた)
教官は「落ち着いて。本当は出来るし、解かっているんでしょう」
この言葉が意外にプレッシャーになる。
「スミマセン」と謝ったけれど、気持ちはドキドキ・・・。

路上に出て最初の交差点(T字路)
右折をしようとミラーを確認、目視、車の流れが途絶えない。
しばらくして車の流れが途絶えた。右折しようとしたら・・・教官のブレーキ。
右側先のすぐ脇の道から出てきたすごい勢いで飛ばしてくる車。目の前を通り過ぎていく。
「ちゃんと確認しましょう。でも、今のはかなりのスピードで出てきたから仕方無いですね」
あぁ・・・、また失敗しちゃった。
教官の指示通りに路上コースを周る。最初の2連続失敗からどうにか順調。
助手席の教官は何やら白い紙を取り出し、何かを書き出している。
教官の指示で停車。
縁石に近づきすぎて「車を傷つけるのと、ギリギリまで寄せるのどちらがいい?」と
教官からの質問に「車が傷つくのは勘弁です・・・」
「それじゃぁ、もう少し(縁石から)離してもいいよね。きっちりやろうとしないんだよ」
微妙な雑加減と言う事か・・・?このニュアンスって難しい。

その後も引き続き路上コースを周る。
その間に先ほど書いていたメモをくしゃくしゃに丸めた教官。
突然「yanagiさん、できる事はやりましょう。障害物を避けるの時は合図を出しましょうよ」
はっ!対向車に気を取られていて合図を出していなかった!
思わず「対向車に気を取られていました」
「じゃぁ、解かっているんだね。解かっている事はタイミングがずれてもやりましょう」
そう言うとまた白い紙を取り出して何かを書き始めていた。
今にして思えば第1段階もそうだったけれど、この白い紙は検定許可のカードだった。
つまりこの時間は「みきわめ」だった。

合図する事、左折の時は右に膨らまない事、意識しながら路上を運転する。
イマイチ上手くいかない。
そのまま教習所に戻って縦列駐車と方向変換の練習。
縦列駐車 これはイマイチ。斜めに駐車してしまう。でもなぜか「元に戻してやりなおし」
が縁石にぶつけることなく出来てしまう。
教官は「もう少しで出来るね」
方向変換 変換する凹みの左に寄りすぎて切り返して修正。
「まぁ、いいでしょう」と教官。

もう1回づつ練習するのかなと思ったら「少し早いけど配車場に戻りますよ」と教官。
次のキャンセル待ちを申し込んでいる事を伝えたからかな?と思っていた。
車を停めて駐車措置。
いつも通りの「終わりました」
教官が突然「はい、これでyanagiさんの教習は終わりですよ。検定はいつやりますか?
明日の午後にしますか?それとも、火曜日ですか?」
先ほど書いていた白い検定許可カードなる物を渡される。
そ、卒業検定って事???
教官の話は続く。

「あのね、前の(第1段階)時もそうだったと思うけど、yanagiさんの場合はね、あえて「み
きわめ」と伝えません。(運転)適正欄を見ても解かるけど伝えれば緊張しちゃうでしょう。
いつもの運転が見れないんですよ。今日の失敗の時のアドバイスは今後の免許を取った
後にも参考になると思います。ぜひやってください。もちろん検定では必ずやってくださいよ」

そう教官に言われても、まだ信じられなかった。

第1段階は高齢者並みの44時限も乗った。
第2段階は規定の19時間よりたった1時限多い20時限。それでいいんだろうか?

それを聞いたY教官は笑いながら言う
「あなたの場合はね、私達教官から見たらオバケって言うんですよ(笑)
第1段階でなかなか覚えられず、もたもた進んでいたのに路上に出ると一気に変わる。
これはいい意味でも悪い意味でもあるんです。
あなたの場合は初心者マークは危険者マークかな(笑)
だって、流れに乗って速度超過はするは、障害物の回避に合図は出さないは、左折は
ときどき大きく右に膨らむし・・・ね。
『私は危険ですよ~』って周りの運転者に知らせるためにも。免許を取って1年間はしっかり
マークを付けてね。慣れたからって、数ヶ月で外す人が多いけれど本当は違反なんだよ。
知ってるよね。だから、ちゃんと付けて走行してくださいね。教習車じゃないから、もっと
意地悪するドライバーもいるでしょう。でもちゃんとマークを付けていれば周りの運転者から
見たら初心者イジメされている車だって解かるし(笑)あまり近寄る車はいないでしょう(笑)」

その欠点はもう教われないって事か・・・。
教官の話は続く。

「運転の自主性もあるのだし、あなたはもっと人に頼らない運転をした方がいいと思います。
早く検定を受けて、後は家族の方などのアドバイスで一人前になってください。
突き放すわけではなく、その方があなたに向いているんです。
さっき言ったダメな部分だって危険運転ほどじゃない。気がつけば直そうとしているでしょ。
それは解かっているという事で、これ以上は教習所では教える事はありません」

そう言われても、縦列駐車の不安が残る。

「じゃぁ、このみきわめは取り消しますか?この先は縦列駐車が少し上手くなるだけで
特に変わらないと思いますよ(笑)これをきれいに出来る人なんてなかなかいません。
だって、初心者なんだから。
それなら、気持ちを大きく持って検定に挑んでください。
もし落ちて補修になって、また私の教習になったら今以上に厳しくするからね(笑)」

今まで見たことが無いほどケラケラ笑いながら話す教官。
話を聞いて、やっと「ありがとうございます」とお礼が言えた。

「オバケはね、年に数人出るんです。これは歳には関係ない。
第1段階が規定で終わって、第2段階で苦労している逆オバケもあるんですよ(笑)
私も正直、yanagiさんがこんなに早く第2段階を終えると思わなかったけれど、頑張りまし
たね。効果(測定)を早く終えて、交通ルールを叩き込んで、運転に集中したのも良かったの
かもね。ただ叩き込んだルールを解かっていてやらないんだもの。危険オバケですよ(笑)」

何度も何度もお礼を言って車から降りる。
最後に教官は
「お礼はね、次(卒業検定)が受かったらたくさんしてね(笑)
落ちたら・・・本当に厳しくするからね」
そんな事を言って去っていた。

本当に卒業検定まで来ちゃった・・・。
1日経った今でも「キャンセルが取れない」と気を揉んだりしている。
でも、もう、検定に受かれば教習は無いんだ。
残るは卒業検定。
その後は免許センターで本免許の筆記試験。
教習所に通うのは火曜日1日になるのか、検定に落ちて補修で数日通うのか・・・
いづれにしても今週中には終わってしまうんだろう。

最後のスパートの卒業検定。
落ち着いて、緊張せずに頑張ってみよう。

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